本記事では以下のような疑問にお答えします。
ずっと関東圏に住んでいるけど、近年は地方移住がブームだし自分もどこかに移住してみたいな。
北海道なんかは魅力的な場所だけど、メリット・デメリットはあるのかな?
「好きな都道府県ランキング」でも13年連続1位の北海道。
移住を考える際も「北海道」を真っ先に考えるのではないでしょうか?
そこで本記事では「道民歴25年」の私が、以下の内容を紹介します。
- 北海道についての基本情報
- 北海道に移住するデメリット
- 北海道に移住するメリット
- 北海道移住でおすすめの場所は?
北海道をより深く知ってもらうためにも、大まかな概要から解説していきます。
記事を読んだあとは「北海道の移住」について理解できますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
北海道についての基本情報
まず北海道の簡単な概要を紹介します。
北海道の土地について
北海道は以下のように「14個の振興局」から成り立っています。
皆様がよく知っている札幌市は「石狩振興局」に、函館市は「渡島総合振興局」に属しています。
北海道全体の面積は「83,450 km²」と言われていますが、正直ぱっと来ないですよね。
「83,450 km²」は単純計算で、九州が2つちょっと入るくらいの面積です。具体的に表すと広大さがよりイメージしやすいのではないでしょうか。
県内を飛行機で移動って、本州の人からしたら驚きではないでしょうか?
北海道の人口について
北海道には約530万人の人が住んでいます。
なお「北海道全体にバランスよく人口が分散しているか?」と言われると、そうではありません。
県庁所在地でもある「札幌市」に200万人近い道民が集中しているため「札幌一極集中の都道府県」です。
以下が北海道内の人口ランキングですが、1位と2位に圧倒的な差があるのがわかります。
- 札幌市:1,959,313人
- 旭川市:334,070人
- 函館市:255,308人
上記のように「人口が札幌に集中している」点も北海道の特徴の1つと言えるでしょう。
北海道に移住するデメリット
「北海道に移住するデメリット」は以下の3点です。
- 何と言っても「雪」
- 関東圏に比べて仕事が少ない
- 時給・給料が安め
デメリット①:何と言っても「雪」
北海道は「雪」が積もります。避けては通れない道です。
雪がドカッと降った日は、わざわざ早起きして雪かきをしなければなりません↓
一気に #雪 が積もりました☃️#雪かき の様子をタイムラプスで撮影しました😊#スノーポール と呼ばれる赤と白の棒は、雪が積もると道路や除雪の場所等が分からなくなるため、目印として立ててあります。#雪国 あるあるでしょうか❄️#北海道 #道北 #宗谷 #hokkaido pic.twitter.com/QFSXXzqygG
— 宗谷総合振興局「てっぺん宗谷」 (@soyakankou) December 13, 2021
もちろん雪かきを代わりにしてくれる賃貸住宅も多いですけどね!
また、大雪が原因でJRやバスが運休になる場合もあります↓
岩見沢など大雪 降雪56センチ、2月最多を更新 JR381本運休https://t.co/HPxWpApEEc
冬型の気圧配置が強まった影響で、道内では24日、石狩や空知管内で大雪となった。JR北海道は特急58本を含む381本を運休した。石狩や空知では25日も大雪になる見込みで、札幌管区気象台が吹… pic.twitter.com/MJTuZMXFJg
— 北海道新聞 (@doshinweb) February 25, 2021
札幌市内であれば地下鉄が使えますが、JRやバスで移動する人は、時間に余裕を持たなければ遅刻するケースも多いようですね。
もちろん「雪国」の特徴を活かしたイベントも数多く開催されるので、楽しめる部分もありますが「寒さ・雪による弊害」は少し覚悟しておいた方がいいでしょう。
デメリット②:関東圏に比べて仕事が少ない
北海道全体で見ても、関東圏より仕事が少ない傾向にあります。
シンプルに正社員の求人数を比較してみましょう。
北海道全体の求人数は「31,968件」で、東京都は「176,393件」です。
正社員の求人だけでも「5倍以上の差」があるのがわかります。
もちろん北海道も全く仕事がないわけではありません。
さらに近年は関東に本社がありつつ、フルリモートOKの会社などもありますので、絶望しすぎる必要はないでしょう。
ただ、通勤が前提でリモートとは縁のない職種に付く場合は、関東圏よりも選ぶ幅が狭くなるのは覚えておきましょう。
デメリット③:時給・給料が安め
北海道は本州の主要な都府県よりも「時給・給料」が安いです。実際に統計を見てみましょう。
- 北海道:889円
- 東京都:1,041円
- 大阪府:992円
- 京都府:937円
- 兵庫件:928円
最低賃金は月給にも影響を及ぼすため、北海道は他の主要な都府県よりも給料が低いと言えるでしょう。
アルバイトを考えるにしても、東京では時給1,100円のコンビニバイトが、北海道では900円なんてケースもザラにあります。
しかしデメリットが気にならなくなるくらいのメリットもありますので、次の章をぜひ参考にしてみてください。
北海道に移住するメリット
北海道に移住するメリットは下記の5点です。
- 家賃が安い
- ゴキブリがほぼいない
- 梅雨がない
- 移住支援が手厚い自治体も多い
- 食べ物が美味しい
メリット①:家賃が安い
北海道は家賃が安いです。
「全国賃貸管理ビジネス協会」の調査を見てみると、北海道は他の主要な都府県に比べても、家賃が安いのがわかります。
- 北海道 → 43,486円
- 宮城県 → 48,000円
- 東京都 → 69,202円
- 神奈川県 → 57,749円
- 大阪府 → 54,836円
- 福岡県 → 47,131円
参考:全国賃貸管理ビジネス協会「全国平均家賃による間取り別賃料の推移(2021年2月調査)」
もちろん「札幌駅前」「円山公園」などの栄えている場所は家賃も少し高くなる傾向にありますが、基本的に安くて良質な物件が多い印象です。
実際に物件を見てみましょう【百聞は一見に如かず】
北海道の県庁所在地でもある、札幌市の物件を実際に見てみましょう。
一人暮らしを前提とし、以下のような条件を設定します。
- オートロック
- 2階以上
- 風呂・トイレ別
- インターネット無料
いざ検索して、良さげなところを安い順で見てみると、以下のような結果に。
札幌市の中心部まで地下鉄で10~15分ほどかかる地域ですが、駅近で住むには不便しなそうです。
上記の賃貸は1Kの物件で、1LDKを希望すると+1万円前後になるケースもありますが、それでもかなり家賃は安いのではないでしょうか?
基本的に3~5万円以内で、そこそこの家に住めるのも北海道の魅力と言えるでしょう。
メリット②:ゴキブリがほぼいない
厳密にいえば「道南の函館市」や「札幌市のすすきの」などでは、近年ゴキブリがちらほら発生しているようです。
- 道外からの引っ越しの際に卵が紛れ込んでいた
- 暖房設備の充実で生息しやすくなった
上記が原因とされています。
しかし日常生活でゴキブリに直面する機会は「ほぼゼロ」と言っても過言ではありません。
生息している地域もごく一部ですし、生息数もまだまだ少ないからです。
すすきので食事をしたり、バイトした経験もありますが、ゴキブリを目撃した回数はゼロです。
「ゴキブリを見た!」と言っている知人もいませんね。
「ゴキブリが完全にいない」は嘘になりますが、ほぼいないため、日常生活で不快になることはないと言っても過言ではないでしょう。
メリット③:梅雨がない
本州だと6月は梅雨に悩まされますが、北海道に梅雨はありません。
厳密に言うと、梅雨のシーズンに雨が続くケースもあります。しかし永遠に雨が降り続けてジメジメした毎日が続くことはほぼありません。
「洗濯物が乾かない」「湿気がウザい」などの理由から、本州の人は梅雨を嫌う傾向にありますが、北海道に移住すると不快な梅雨からは解放されます。
梅雨のジメジメ感は結構不快でしたので、北海道在住で良かったなぁと…。
メリット④:移住支援が手厚い自治体も多い
北海道は札幌圏含め徐々に人口が減りつつあります。
人口を少しでも維持するために、北海道各地で若者や家族向けの「移住支援」を行っているケースが多いです。
例えば以下のような支援などですね↓
- 家賃補助
- 住宅購入の支援金
- おむつの助成(子育て支援)
おすすめの移住先や具体的な支援制度は次の章で解説します。
メリット⑤:食べ物が美味しい
北海道は魚介類も野菜も最高に美味しいです。
- 魚介類→寒い海で過ごすと身が引き締まる
- 野菜→寒暖差が激しいと糖度が上がる
また、以下のような北海道ならではのご当地グルメも豊富。
- ラーメン
- ジンギスカン(ラム肉)
- スープカレー
- ザンギ(味付けした唐揚げ)
2ちゃんねる創設者で近年人気のひろゆき氏も「北海道はメシがうまい!」とおっしゃっています。
北海道移住でおすすめの場所は?
結論、北海道移住でおすすめの地域は「札幌市」です。
私も札幌市に数年住んでいますが、以下のようなメリットがあります。
- 人口が多いため様々な人との出会いがある
- 働き口がそこそこ多い(北海道の中では)
- 地下鉄・JR・バスが充実している
- イベントが多くて楽しめる
- 店・施設が充実している
- 都会なものの自然も豊か
東京や大阪レベルのメガ都市ではないものの、都市としての機能は申し分ないですし、住んでいて不便しないレベルの満足感はあるでしょう。
北海道はぶっちゃけ札幌以外ビミョーです
私は北海道各地に住んだり、滞在したりした経験があります。
北海道をあらかた知り尽くした私からすると、「ぶっちゃけ札幌(圏)以外は住むところではない…。」というのが本音です。
なぜなら札幌以外の地域は「車」がないと生活できませんし、買い物するにしても施設が圧倒的に少なくて不便だから。
札幌だと交通機関が充実しているため、車を持たない人も多いです。
近年は札幌市に負けぬよう「移住政策」に力を入れる道内の自治体も増えていますが、正直どの市町村も札幌市の下位互換です。
結局「買い物」「交通網」「教育」「育児」「仕事」の面を考えても、道内の最大都市である札幌市に適うはずがないんですよね。
「地方移住」で中途半端な自治体に移住しても、無駄に生活コストがかかり、不便な生活が待っているだけです。
せっかく移住したのに苦しい思いをするのなら、札幌市のような「地方の政令指定都市」を選んだ方が賢い選択と言えるでしょう。
札幌市の移住支援制度は?
と感じた方に向けて、札幌市の移住支援制度を紹介します。
特に東京圏からの移住を考える場合、お得に移住できる可能性があります。
【まとめ】北海道移住のメリット・デメリットは?
記事をご覧いただき、ありがとうございました。本記事の内容は以下のとおりです。
- デメリットは雪・仕事・給料面
- メリットは家賃・ゴキブリいない・梅雨なし・移住支援・食事
- 移住するなら札幌一択
もちろん移住するにあたってデメリットもありますが、凌駕するほどのメリットがあります。
本記事を通じて「北海道の魅力」を知っていただけたら幸いです。
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。
ご覧いただき、ありがとうございます!どさんこアンテナ編集長の「だいち」と申します。